米国2年国債(読み方:べいこくにねんこくさい|英語:us government bonds 2 year)とは、米国の財務省が国の運営に必要な資金を集めるために発行する、償還期間が2年の国債のことです。 経済大国である米国の国債は世界的に信用度が高く、その売買量も世界最大であるため、各国からドル建ての外貨準備の主要な投資先として利用されています。また、安全な金融商品としての認識も高いため、有事の際は米国の国債に資金が流入しやすい傾向があります。 米国の国債は、償還期間が1年以下のものを割引債、1年超(2年以上)のものを利付債として発行され、短期国債である2,3日〜52週間の割引債を「TーBills(Treasury Bills)」、中期国債である2・3・5・7・10年物の利付債を「T-Notes(Treasury Notes)」、長期国債である30年物の利付債を「T−Bonds(Treasury Bonds)」といい、米国2年国債は「T-Notes(Treasury Notes)」にあたります。
米国の国債の中で最も注目されるのは、米国の長期金利の指標として見られている「米国10年国債の利回り」ですが、その次に注目されやすいのは米国2年国債の利回りです。 というのも、米国10年国債は中期国債ではあるものの、償還期間が10年と長く、基本的に米国の10年間の金融政策を織り込みながら推移する国債であるため、長期的な指標や財政の動向を見るには適しますが、短期的な動向を見るには適さないことがあります。そこで注目されるのが米国2年国債です。米国2年国債であれば償還期間が2年と短期であるため、長期的な指標や財政は関係なくなり、短期的な米国の動向(米国の金融政策で、利上げや利下げなどが短期的に実施されることが予測される局面など)を見るのに適しています。ゆえに、米国の国債の動向を見る際は、米国10年国債(の利回り)と米国2年国債(の利回り)の推移をセットで見るのが一般的です。
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