金利リスク(金利変動リスク)とは、金利の変動によって資産の価値が目減り(めべり)したり、利益が減少してしまうリスクのことです。
金融商品の中で、金利の変動に大きな影響を受けるのは債券です。債券の価格は金利が上がれば下がり、金利が下がれば上がるため、債券を多く抱えていると金利の変動によって大きな損失が出てしまうリスクがあります。これを「金利リスク」といいます(預貯金や住宅ローンも金利の変動に大きな影響を受けますので、これらも債券と同様のことがいえます)。
金利リスクを多く抱えるのは銀行です。 銀行が保有する債券や住宅ローンは、市場金利の変動に大きな影響を受けますので、その動向によっては銀行が保有する資産の価値が目減りしたり、利益が減少してしまいます。市場金利が上昇してその損失額が大きくなれば、銀行は融資がしにくくなりますし、債券の保有や住宅ローンの保有にも影響が出てきます。 そういった金利の上昇によるリスク量は年々増えており、近年では金利が1%上昇すれば銀行や信用金庫全体で10兆円の損失が発生するとされています。金利が低位安定している場合は問題視されにくいですが、金利が上昇すれば大きな問題となる可能性があるので注意が必要です。
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