物価連動国債(インフレ連動国債)とは
物価連動国債(読み方:ぶっかれんどうこくさい|英語:inflation linked bond)とは、「インフレ連動国債」とも呼ばれる、物価の動向に連動して元本(がんぽん)が増減する、機関投資家向けの国債のことです。
|
物価連動国債の仕組み
物価連動国債は、物価の上昇の合わせて元本が増える仕組みとなっており、機関投資家向けのみ発行されています(個人投資家は直接購入できませんが、物価連動国債への投資を対象とする投資信託で間接的に購入することはできます)。
表面利率は発行時に固定されていますが、物価連動国債は物価動向によって元本が増減しますので、
- 発行後に物価が上昇すれば元本が増え、受け取れる利子は増加し、
- 発行後に物価が下落すれば元本が減り、受け取れる利子は減少します。
なお、物価連動国債は、デフレ時に元本割れするものと、元本保証(フロア)が設定されているものがあります。
一方、発行時の元本が償還時まで変動せず、利率や利払いが同一の国債を「固定利付国債」といいます。
連動する物価指数
消費者物価指数(CPI)生鮮食品を除く総合指数。
物価連動国債の見方
物価上昇への期待(期待インフレ率)が上昇すると、物価連動国債への需要が強くなり、物価上昇への期待(期待インフレ率)が低下すると物価連動国債への需要が見込みにくくなるため、発行額は減額されやすくなります。
米国(アメリカ)の物価連動国債利回りの推移(チャート含む)
米国の10年物価連動国債利回りの推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。
|