CTAの運用方法と特徴
CTAの多くは、コンピューターで取引を行っています。金融工学や統計学をベースに独自開発したプログラムを活用して、投機的なHFT取引を行うことが多いです。複数の市場で取引をし、相場のトレンド を素早く察知して順張りで短期的に利ざやを稼いだり、逆張りや裁定取引など様々な投資方法を駆使して利益を上げます。CTAは資金規模が大きく、取引がコンピューターによる自動売買であるため(瞬時に数百から数千の売買を行う)、相場が大きく動く時は、それをさらに増幅させる要因となっています。基本的には1秒間に何円動くかを見て、ある一定の値幅以上の動きをしたら、その方向に自動的に売買注文を出す形になっています。要するに、大きな注文に反応するようになっているため、短期的に値幅が出やすい状態が世界的に起きています。
CTAは、米国ではCTFC(Commodity Futures Trading Commission 商品先物取引委員会)への登録が義務付けられており、投資の助言だけでなく、投資一任業務 を行うCTAは、NFA(National Futures Association:全米先物業協会)の会員になる必要もあります。
AI型投資信託(AIファンド)との違い
AI型投資信託(AIファンド)もCTA(商品投資顧問)も、ともに「コンピューター運用型」なのですが、AI型投資信託(AIファンド)はAIが株価動向などを自ら学習して推論を立てて売買するのに対し、CTAは人間が株価動向や各指標に基づいて売買判断するプログラムをつくり、そのプログラムに基づいて売買する違いがあります。コンピューターへの依存度では、AI型投資信託(AIファンド)の方が高いです。
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