先物取引とは、将来の一時点(決済日)に、現時点で決めた価格で現物を受渡しすることを約束する取引です。先物取引では決済日まで反対売買を行わなければ、現物を受渡すことになります。
「先物価格と現物価格」、両者の価格形成には相関関係があるのでしょうか?答えを先に言ってしまえば、両者はかなり濃厚な相関関係にあり、同じ金融商品を対象とした先物の価格と現物の価格は連動して(一致して)動きます。例えば、金の先物の価格と金の現物の価格は連動して動きます。 そもそも金融商品の現物というのは、将来を反映して価格が形成されていきます。先物も将来(決済日)に現物を受渡すことを約束する取引ですので、先物も将来を反映して価格が形成されていきます。どちらも将来を予想して価格が動くのです。要するに、同じ材料で先物と現物の価格は動くのです。ゆえに、先物価格と現物価格は連動性があると考えられます。 また、その連動性に着目して、もし先物と現物との間に価格差が生まれたら、その価格差を利用して安い方を買って高い方を売るという裁定取引を行う投資家が出てきますので、さらに先物と現物は連動します。 ただし、先物と現物は連動して動きますが、金利が働くため、その価格が同じ価格とはなりませんので注意が必要です。 ※裁定取引については、「裁定取引(アービトラージ)とは」のページを参照してください。
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