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デリバティブ取引をする目的

デリバティブ取引をする目的



デリバティブ取引にはとても便利な使い方がありますので、以下に例を出して紹介してみます。



借入金利を確定する

ある企業が、半年後に銀行から資金を借り入れようとしているとします。しかし、この半年の間に金利が上昇してしまいそう・・・できれば現時点の金利で借り入れをしたい!

この場合、デリバティブ取引の一つである「先物取引」を使えば、半年後の金利を確定することができます。

※先物取引については、「先物取引の基礎」の欄で順に解説します。



為替相場を予約する

ある輸入企業がある商品を海外から輸入して、半年後にその代金を決済する場合、

半年後には為替相場円安になってそう・・・
でも、円高になっていれば為替差益が出るんだけど・・・

といった場合は、為替先物予約をする方法があります。デリバティブ取引の一つである「オプション取引」を使えば、円安になった場合のみ、その為替の予約を実行し、円高になった場合は、その為替の予約をキャンセルして、その時の為替相場で決済することができます。

※オプション取引については、「オプション取引の基礎」の欄で順に解説します。



変動金利に上限の金利を付ける

これは「キャップ」という取引なのですが、企業が資金を借り入れる際に変動金利で借り入れていれば、金利が上昇した際に企業はより多くの金利を払わなければならなくなります。そこで、金利が上昇した際に備えて借入金利に上限を設定できるのです。これを「キャップ」と言います。

※キャップについての詳しい解説は、「キャップとは(オプション)」のページを参照してください。


※これらの取引は全て手数料がかかるものです。しかし、これらのデリバティブ取引を使ってさまざまなリスクを回避できるメリットがあるので、従来の金融商品にはない利用価値がデリバティブにはあります。


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