ハネムーン期間とは
ハネムーン期間とは、近代の民主主義政治における政権交代後の新政権の最初の100日間(新大統領就任後100日間)のことです。
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米国のハネムーン期間の傾向
ハネムーン期間、新政権は高い支持率を維持しやすい傾向があり、米国ではこの期間に野党やマスコミが新政権への批判や評価を避ける慣習があり、議会も法案成立に協力的になる傾向があります。また、政権交代を印象づけるために、新大統領は前政権との違いを強調する傾向があります。ハネムーン期間後は、新政権になってからの100日間がどうであったかを厳しく問うのが常となっています。新大統領は就任翌年に中間選挙(連邦議会選)があり、政権発足の成果が問われます。
ハネムーン期間が注目され始めたのは、ルーズベルト大統領時代(1933年)からで、1929年の世界大恐慌から経済を回復させるために、就任後100日で公共事業を拡大するなど重要な法案を成立させました。
日本のハネムーン期間の傾向
日本では、2009年に自民党から民主党に政権が交代した際、自民党がハネムーン期間を意識し、民主党及び民主党連立各党の取組を見守っていくという姿勢を示しました。ハネムーン期間後(2010年)は、鳩山首相(当時)が首相年頭所感において「ハネムーンの期間は過ぎました。温かい目で見てくれとはもう申し上げません」と言及しました。一方、2012年12月に民主党から自民党に政権が交代した際はハネムーン期間は意識されず、安倍政権発足前から政治家やマスコミは政権への批判を強めました。
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