ゾンビ企業とは
ゾンビ企業(英語:Zombie company)とは、倒産状態(支払い不能状態)であるにも関わらず、政府や銀行の支援を受けて操業を続けている企業のことです。
このような企業は、単に「ゾンビ」と呼ばれるほか、「生ける屍(living dead)」、または「脳死状態(brain dead)」と呼ばれることもあります。
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ゾンビ企業は、米国では貯蓄組合危機の際やサブプライム問題の際に、日本では1990年代からのバブル崩壊後の経済低迷期における日本の個別企業に対する海外からの評価の際などによく使われた用語で、当時、銀行は多額の不良債権を抱えており、その不良債権を早く処理しようとすれば銀行の財務内容が悪化して経営が揺るぎかねませんでした。銀行はこの不良債権の処理を先送りするために、再建の見込みがない企業に追い貸しをして延命しました。これによってゾンビ企業が増え、経済の効率性が下がり、日本経済の成長を妨げたといわれています。
ゾンビ企業の定義
BIS(国際決済銀行)は、3年以上にわたってインタレスト・カバレッジ・レシオが1未満にある企業をゾンビと定義しています。名目金利が下がるほどゾンビ企業が増えるとの分析もしています。また、最近の研究では、ゾンビ企業が増えたのは各国の中央銀行が進めてきた金融緩和による低金利の影響との指摘もあります。
参考
銀行の不健全性を示す指標として、「テキサス・レシオ(ゾンビ銀行指数)」があります。
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