バブルとは
バブル(英語:bubble)とは、経済が活性化し、地価、株価などの資産価格やモノの値段、給料が実体経済以上に膨れ上がった状態のことを言います。ある市場において取引される財(資産)の本質的な価値を上回って価格が大きく上昇する状況を指します。泡のように膨れ上がり、最後にははじけてしまうので「バブル(泡)」と言います。
日本では、1985年から1990年がバブル期でした。
|
バブルになる要因
バブルは、金融緩和の長期化や過度の規制緩和などを背景に、ある財(資産)を買って得られた利益が再びその財の購入に充てられる状況を繰り返すことによって増幅されます。それが金融引き締めなど、何らかのキッカケを機に価格が下落し始めてバブルが崩壊していきます。
バブル崩壊
経済がバブルになっている時は好景気ですので、人々の心理はよくなり、今の状態がバブルであると気付く人は少ないです。好景気だ!好景気だ!と思うのです。しかし、バブルというのは実体経済以上に地価や株価などの資産価格やモノの値段が上がっていますので、いずれそれは適正価格へ是正されます。バブルははじけてから「あの状態はバブルだったんだ」と気付くのです(バブル崩壊)。バブル崩壊は、多くの場合で不良債権を発生させて経済にダメージを与えます。
バブルの仕組み
バブルはつまり、過剰なスペキュレーション(投機)によって、地価や株価などあらゆるものの価格が説明できない価格になって、その価格がさらなる投機によって上昇し、拍車がかかる状態です。
ただ、それはこれからも価格が上昇するだろうということを前提とした行動であるため、1980年代に起こった日本の「土地神話」などのように、景気後退を迎えればはじけてしまうことになります。
バブルは概ね30年ごとに起こりやすい
バブルは、なにも日本だけで起こったことではありません。これまで世界各国でも歴史的に何度もバブルは起こっています。世界各国でもバブルがはじけてはじめてバブルだと気付いてきたのです。バブルは、概ね30年ごとに起こりやすいと言われています。バブルを起こしたことのある世代は再度バブルを起こすことはないのですが、30年で世代が入れ替わるため、バブルを知らない若者がバブルを起こしやすくなるのです。
バブルは過去いつあった?これまで起こったバブルの歴史
17世紀
|
オランダ
|
チューリップバブル(チューリップの球根の値上がり)
|
18世紀
|
英国(イギリス)
|
南海泡沫事件(南海会社の株式バブル)
|
19世紀
|
英国(イギリス)
|
鉄道会社株バブル
|
20世紀
|
米国(アメリカ)
|
第一次世界大戦後の好況バブル
|
1980年代
|
日本
|
株式・不動産バブル
|
1990年代
|
アジア
|
東南アジア急成長
|
1999-2000年
|
米国(アメリカ)
|
ITバブル
|
-2008年
|
米国(アメリカ)
|
サブプライムローンバブル
|
動画で解説ーYouTube−
関連記事
|