自由放任
アダム・スミスは、何でも放っておけばうまくいく、という考えの持ち主です。
ー市場に任せておけばいいー
市場は利己心によって競争することで、資源の最適配分は量られる。うまくいけば売れるし、ダメなモノは消える。それでいい。それらは政府など上のものが口出しすることではない、と。
モノの値段は利己心で決まる。商売人が値段を下げるのは客のためではない。それでも利益が出るから下げるのだ。人は自分の利益のために商売をするのだから・・・。アダム・スミスは、そう考えたのです。
政府がやらなければならないこと
ー市場に任せておけばいいー
自由放任のアダム・スミスですが、それでも政府がやらなければならないものがある、としています。
それは、
この3つは、政府がやるべきことである、と指摘しました。
自由放任では市場は失敗することもある
ただし、アダム・スミスが言うように、市場を自由放任にしてしまうと、市場はこれまで以下の点で失敗してきました。
@独占
一つの企業が独占している市場では対抗する企業がいないため、モノの値段が必要以上に上がってしまう。また、そういった状況下では、体力のない企業が新たに進出しても大企業に吸収されてしまう。こういった市場の失敗があったので、現在では公正取引委員会が独占禁止法をもとに監視しています。
A外部性
外部性とは、余計なものは外に出してしまうことです。
過去、コストをかけたくない企業が汚染物質を外に出してしまう、ということがありました。汚染物質は外に出した方がコストを抑えられるからです。四日市ぜんそく等がその例です。自由放任ではそういった問題が起こってしまったのです。
B情報の非対称性
情報の非対称性は、企業が消費者にとって必要な情報を提示しないということです。例えば、中古車が事故車であったかの情報を提示しない、ということがあったので、現在では消費者庁がそれを監視しています。
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