ベアマーケットとは
ベアマーケット(英語:Bear Market)とは、下落相場(弱気相場)が続いている市場のことです。価格が下落を続け、投資家が悲観的な見通しを持った弱気の相場をいいます。「Bear」とは熊のことを指しており、熊は攻撃の際、腕を上から下へ振り下ろすことから、その動作に例えて下落相場(弱気相場)が続いている市場のことを「ベアマーケット」といいます。
上昇相場(強気相場)が続いている市場のことを「ブルマーケット」といいます。下落相場や上昇相場のことを表す際、単に「ベア」や「ブル」といって使われることもあります。
※ベアマーケットの時は、逆資産効果が起こります。
詳しくは「逆資産効果とは」のページを参照。
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株価の下落率でベアマーケットを判断する
一般的に、株価がベアマーケット入りしたと判断する水準は、株価の下落率が20%以上となった時です。株価が20%以上下落した時はリセッションを示唆しているとして、さらなる金融市場のリスクも示唆していると見られます。また、ベアマーケットが長く続くと(1年程度)、逆資産効果が起こり、株価下落や景気後退が活性化するとされています。
投資信託の「ベア型」とは
投資信託(ETF含む)では、ベア型の投資信託が設定されていることがあります。これは相場が下落すれば利益が得られることを目的とした投資信託のことを指しています。また、日経平均株価に連動するベア型の投資信託などでは、「1倍」や「2倍」といった倍率が付けられていることがあります。これは、その投資信託が基準としている指数の値動きを上回る投資成果を目指す投資信託を意味しており、例えば「日経平均株価に連動するベア型2倍の投資信託」であれば、日経平均株価が1%下落すれば投資信託の基準価額は2%上昇する投資信託ということです。要するに、基準としている指数の値動きよりその倍率分値動きが大きい投資信託ということになります。「日経平均株価に連動するベア型3倍の投資信託」であれば、日経平均株価が1%下落すれば投資信託の基準価額は3%上昇します。
ベア型の投資信託の場合、注意しておかなくてはならないのは、下落すれば利益が出る設定の投資信託ですので、基準とする指数などが上昇すれば、投資信託の価額は下落して損失が出るということです。また、その投資信託に倍率が付いていれば、その倍率分だけ損失も大きくなるので注意が必要です。
例えば「日経平均株価に連動するベア型2倍の投資信託」であれば、日経平均株価が1%上昇すれば投資信託の基準価額は2%下落します。倍率が高ければ高いほどリスクも倍増しますので注意が必要です。
動画で解説ーYouTube−
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