イールドレシオとはイールドレシオ(英語:Yield ratio)とは、債券と株式を比較して、株式が割安か割高かを示した指標のことで、債券の長期金利(10年物の長期国債の利回り)を株式益利回りで割って算出される指標です(単位は「倍」)。 |
イールドレシオと似た指標に「イールドスプレッド」という指標がありますが、イールドスプレッドは、利回り同士を引いて算出される絶対値の指標ですので、長期的な株式の割安感を判断するには、比率で示されるイールドレシオが適しているという考え方があります。
イールドレシオは、長期金利を株式益利回りで割って算出されますので、その値が低ければ債券に比べて株式が割安であることを示し、イールドレシオの値が高ければ債券に比べて株式が割高であることを示します。
イールドレシオを見れば、お金の流れを把握することができます。
イールドレシオの値が低くなると株式の割安感が強まっていることを示しますので、お金が債券に向かっているということになります。債券は株式より安全資産とされているので、お金が安全な方へ向かっているということがわかります。リスクオフの状態を示し、株式が割安となっている状態を示していますので、投資としては株式投資が有利ということになります。
逆に、イールドレシオの値が高くなると株式の割高感が強まっていることを示しますので、お金が株式に向かっているということになります。債券は株式より安全資産とされているので、お金が安全な方からリスク資産(危険資産)へ向かっている(リスクオンの状態)ということがわかります。株式の割高感を示しますので、投資としては債券投資が有利ということになります。
イールドレシオ(米国・アメリカ)の解説と推移(チャートと時系列)は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。
:姉妹サイト「株式投資大百科」の解説ページ |
姉妹サイト「株式投資大百科」より
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