景気ウォッチャー調査とは
景気ウォッチャー調査(英語:economic watchers survey)とは、内閣府が毎月公表する、景気に敏感な小売店やタクシー運転手、レジャー業界の人々、自動車のディーラー、派遣従業員などにインタビューし、景況感を調査した街角景気調査のことです。
景気ウォッチャー調査は、2000年1月から実施されている調査で、3か月前と比較して現在の景気はどうか、これから2、3か月後の景気はどうかを5段階評価で回答してもらって指数化したもので、日本の景気動向を計る指標として注目度が高いです。
|
景気ウォッチャー調査の見方
景気ウォッチャー調査は、その指数が50以上であれば景気が良い、50以下であれば景気が悪化していることを示します。景気ウォッチャー調査の指数は現状と先行きの数値が公表されますが、注目度が高いのは「先行き」です。ゆえに、景気ウォッチャー調査が公表された時は、先行きの数値がどう変化しているのかを見るのがポイントとなります。
景気ウォッチャー調査の結果は株価に先行or一致するとされ、株式市場では注目度が高いです。ただ、街角調査なので、株価を見て景況感が変わるという見方もあって、景況感が株価を左右しているのか、株価が景況感を左右してるのか、判断できない面があります。よって、景気ウォッチャー調査が株価に先行するかどうかということは疑問符がつく所です。
※景気ウォッチャー調査は、5,6月は弱く出る傾向があります。
景気動向指数との違い
景気を示す指標として「景気動向指数 」も代表的な指標ですが、景気動向指数は景気に敏感な動きをする指標を総合し指数化したもので、2次あるいは3次統計です。一方、景気ウォッチャー調査は、街角景気調査です。景気に敏感な業種の適当な職種の方を対象に調査をしており、個別の判断理由の掲載されています。速報性に特徴があり、現時点での状況にどうのように対応したかを見ることができます。
|