労働市場情勢指数(LMCI)とは
労働市場情勢指数(読み方:ろうどうしじょうじょうせいしすう|英語:LMCI/Labor Market Conditions Index)とは、FRB(連邦準備制度理事会)が公表する、米国の労働市場の情勢を示す指数です。
労働市場情勢指数(LMCI)は、失業率や労働参加率、臨時雇用者数、平均時給、求人倍率や離職率など19の雇用関連の指標をもとに算出される指数で、米国の労働市場の情勢をより詳しく表すことを目的に、FRBによって新たに開発された指数です。2014年10月以前は不定期に公表されていましたが、2014年10月以降からは毎月米雇用統計の翌営業日(米東部時間午前10時以降)に公表されることになりました。
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労働市場情勢指数(LMCI)の見方
労働市場情勢指数(LMCI)は、毎月公表されるようになって間がない指数のため、米雇用統計や失業率のように世界的に注目を集めるほどのインパクトはまだありませんが、米雇用統計や失業率では米国の雇用の状態を十分に反映していないとの見方から開発された指数であり、米国の金融政策を策定・実施するFRBが開発した指数でもあることから、今後世界的に注目が高まってくると考えられ、為替市場や株式市場など金融市場に大きな影響を与える指数になると考えられます。
労働市場情勢指数(LMCI)の見方としては、市場予想と公表された数値との差を見ます。公表された数値が市場予想より高ければドル買い要因、低ければドル売り要因となります。0を改善と悪化の基準としており、0以下であれば悪化、0以上で改善を示します。高くて4から5で、5を超えると利上げの可能性が高まりやすくなります。逆に、過去、米国がリセッション入りした半年から1年半前には労働市場情勢指数(LMCI)の数値がマイナスとなっていたという傾向がありますので注意が必要です。
労働市場情勢指数(LMCI)の推移
労働市場情勢指数(LMCI)の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。
※FRBは現在、労働市場情勢指数(LMCI)の公表をやめています。
19の指標
失業率
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労働参加率
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パートタイマー数(フルタイム希望)
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就業者数
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臨時雇用者数
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政府関連雇用者数
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平均週勤務時間
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週平均労働時間
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平均時給
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求人指数
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求人倍率
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転換率(失業者から雇用者へ)
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失業保険者率
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失業5週間以下
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離職率
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退職5週間以下
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求人多数業種対採用困難業種
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採用計画
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採用困難専門職
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