FFレートの見方(金融政策と相場への影響)
米国の金融政策によってFFレートが引き下げられると、市中(市場)金利は下がります。金利が下がればお金を借りたい人が増え、市場にお金がたくさん出回るようになります。お金がたくさん出回るようになれば、消費が増え、消費が増えればもっとモノを売りたい人が増えますので、企業は生産を増やします。生産を増やすためには人が必要になりますので雇用が増え、雇用を増やすには給料をたくさんあげなければならないので、給料が上がって消費が増えます。消費が増えればもっとモノを売りたい人が増え・・・。といった具合に、FFレートを下げると経済によい循環が生まれやすくなるのです。よって、景気が悪くなればFFレートを引き下げる金融政策が打たれやすくなります。
逆に、景気がよくなってそれが過熱してくると、今度はバブルが懸念されますので、今度はFFレートが引き上げる金融政策がとられやすくなります。FFレートが引き上げられると市中(市場)金利は上がります。金利が上がればお金を借りたい人が減り、市場にお金が出回りにくくなります。お金が出回りにくくなれば消費が減り、消費が減れば・・・といった具合に、FFレートを引き下げた時と逆の動きになるようにしてバブルを防ぐのです。
経済の超大国である米国の金利の動向は、世界経済に多大な影響を与えることから、FFレートの動向は世界中が注目しています。株式市場や為替市場にも大きな影響を与えますので、米国の金融政策やFFレートの動向は注視しておきましょう。
FFレートの誘導目標と推移
現在のFFレートの誘導目標と推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認することができます。
実質FF金利の推移
FF金利とインフレ率から算出される実質FF金利は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。
シャドーレート(影のFF金利)はこちら
FF金利に量的緩和の効果を換算した金利「シャドーレート(影のFF金利)」の推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。
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