国際収支(読み方:こくさいしゅうし|英語:Balance of Payments)とは、一定期間(通常1年)における居住者と非居住者の間で行われた国際取引(外国からの支払・受取)の収支の勘定のことです。国際収支は、経常収支と金融収支、資本移転等収支に大別され、国際収支はIMF(国際通貨基金)の「国際収支マニュアル(Balance of Payments Manual)」に準拠して作成され、日本銀行が「外国為替及び外国貿易法」の規定に基づいて、財務大臣から委任を受けて集計・推計し、財務省と共同で公表しています。
経常収支とは
経常収支(読み方:けいじょうしゅうし|英語:balance of current account)とは、貿易やサービスの収支、第一次所得収支、第二次所得収支の合計のことで、居住者・非居住者間で債権・債務の移動を伴う全ての取引の収支のことです(金融収支に計上される取引以外)。
第一次所得収支とは、対外金融債権・債務から生じる利子・配当金等の収支のことです。
第二次所得収支とは、居住者と非居住者間で行われる対価を伴わない資産の提供に係る収支のことです。
金融収支とは
金融収支(読み方:きんゆうしゅうし|英語:balance of financial account)とは、直接投資や証券投資、金融派生商品、その他投資及び外貨準備の合計のことで、金融資産にかかる居住者と非居住者間で債権・債務の移動を伴う取引の収支です。
資本移転等収支とは
資本移転等収支(読み方:しほんいてんとうしゅうし|英語:balance of capital account)とは、対価の受領を伴わない固定資産の提供や債務免除のほか、非生産・非金融資産の取得処分などの収支のことです。