失業率(米国)とは
米国の失業率とは、米国の労働省が毎月発表している、失業者数を労働人口で割って算出される数値のことです(16歳以上の男女が対象)。
失業率は米国の国民生活に密接に関わってくるものなので、米雇用統計と並んで米国の主要な雇用統計の指標です。失業率の増減によっては、米国の政治やFRBによる金融政策に大きな影響を与えますので、米国の失業率の動向は極めて重要で世界中が注目しています。
米国の失業率の見方(相場への影響)
米国の失業率は、5%台であれば通常の水準とされています。概ね4%から5%であれば完全雇用状態とされています。米国の金融政策は雇用情勢を重視します。失業率の増減が米国の金融政策の動向を左右しますので、米雇用統計とともに失業率の増減を見る必要があります。
雇用系の指標は景気に遅行する指標です。企業は消費が伸びていない状況の時は生産を増やしませんので、雇用が増えることはありません。消費が伸びて生産を増やす状況になってから雇用を増やしますので、雇用系の指標は景気に遅行します。
米雇用統計と失業率
失業率は米雇用統計とともに見ることが大切です。米国の雇用情勢がよければ失業率は下がりやすく、雇用情勢が悪ければ失業率は上がりやすくなります。ただ、この相関関係が崩れる場合があります。ストライキなどで一時的に雇用が減少して、失業率が低下することもあります。米雇用統計はストライキの影響もカウントする統計となっていますので注意して見る必要があります。また、米国が完全雇用状態の場合は、米雇用統計が鈍化していても失業率が低下しやすくなりますし、労働参加率の低下によって失業率が低下することもあります。
米国の失業率の推移
米国の失業率のこれまでの推移(チャートと時系列)は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認できます。
悲惨指数のチャートと時系列
米国の失業率と消費者物価(インフレ率)から算出される、国民の経済的な悲惨の度合いを測る指標「悲惨指数(ミザリーインデックス)」も、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで掲載しています。解説とチャート、時系列を掲載しています。
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