実質経済成長率(実質成長率)とは
実質経済成長率(読み方:じっしつけいざいせいちょうりつ|英語:real economic growth rate)とは、内閣府が四半期ごとに推計・発表する、名目GDP(物価を加味したGDPのこと。物価と物の量がどれだけ増えたのかを示す)から物価上昇率を差し引いた実質GDPの変化率のことです。実質経済成長率は「実質成長率」とも呼ばれます。
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GDPとは
GDP(国内総生産)とは、国内で1年間に新しくつくり出された生産物やサービスの金額の総和のことです。生産が増えているかどうかを示す指標です。
名目経済成長率と実質経済成長率の違い
名目経済成長率は、GDPをその時の時価で評価した名目GDPの変化率のことです。要するに、物価が加味された経済成長率であるため、消費者や企業経営者の実感に近い成長率とされています。
一方、実質経済成長率は、名目経済成長率から物価上昇率を差し引いたものです。要するに、名目経済成長率から物価変動分を取り除いたもの(物価の変動を考慮しないもの)ですので、実質経済成長率を見れば、物価の変動に左右されない実質的な経済の変化を把握することができます。
名目経済成長率と実質経済成長率の見方
経済が成長していれば物価も上昇(インフレ)しますので、「名目経済成長率>実質経済成長率」となります。
逆に「名目経済成長率<実質経済成長率」となれば注意が必要です。これは供給過剰の状態を示し、デフレ圧力が強いことを示しますので景気を下押しする要因となります。景気回復には、物価が上昇し生産が増えていることを示す名目経済成長率の上昇が必要です。
OECDの経済成長率見通しの推移
OECDの経済成長率(実質GDP成長率・実質経済成長率)の見通しの推移(チャート含む)は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」で確認することができます。わかりやすく簡単な解説も書いていますので参照してください。
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姉妹サイト「株式投資大百科」より
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