GDP(国内総生産)とは、国内で1年間に新しくつくり出された生産物やサービスの金額の総和のことです。生産が増えているかどうかを示す指標です。 経済大国である米国のGDPは世界中の投資家が注目しており、株式市場や為替市場は米国のGDPの速報値に敏感に反応します。 生産が増えているということは生産されたものが消費されているということですので、経済の状態が良いということを示します。生産されたものが消費されるので、企業は生産を増やさないといけません。生産を増やすためには設備投資を増やす必要があるので、従業員も増やさなければならず、雇用が増え、従業員の給料も上がるので人々はお金を使うようになります。よって、GDPの伸びは景気の改善を示します。GDPの増加率は経済成長率を示しますので、それはその国にとって一番大きなファンダメンタルズとなります。このため、GDPは景気のトータル値として捉えられます。
GDPを上げるには、企業の生産や利益が上がるだけではダメです。個人消費や政府の支出も上がらなければGDPは下がります。GDPが下がるということは経済が不調ということなので、金利を下げる経済対策が行われやすくなります。 GDPが2期連続でマイナスで出ると景気後退、不況入り、デフレ突入と判断され、政策に対しての疑問が沸いてきますので、金利を下げるような経済対策が行われやすくなります。 GDPが伸びている局面では、株の世界ではPERが伸びやすくなります。GDPが伸びていると、今後さらに経済状態がよくなることが予想されますので、次期の決算ではEPSが上昇する、との思惑から、PERが上昇しやすくなるのです。GDPが伸びている局面では、それまでのPERの基準とは違う相場になることがありますので注意が必要です。
姉妹サイト「株式投資大百科」より
米国のGDPの推移は、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下のページで確認することができます。
姉妹サイト「株式マーケットデータ」の公式SNSです。
株式マーケットデータは、わかりやすい解説を見ながら投資のデータ分析できるサイトです。他にないデータを数多く揃えており、投資に役立つ情報をお届けしますので、よかったらフォローしてください。
公式Threads(スレッズ)はこちら 公式インスタグラムはこちら
← 失業保険申請件数へ戻る | トップ | 耐久財受注へ進む →
※その他「経済指標」に関する記事は以下
経済指標を見て相場を予測しよう
雇用
生産
物価
景況感(センチメント)
貿易収支
マネタリーベース
米国の経済指標(1)
米国の経済指標(2)
小売売上高
住宅
貿易収支(米国)
FFレート
ベージュブック(地区連銀経済報告)
世界の流れを見よう
OECD・国連・IMF・世界銀行
G7・G20(主要国国際会議)
経済指標をもっと(1)
マネーストックとは(マネーサプライ・マネタリーベースとの違い)
OECD景気先行指数(CLI)
GDPの見方
名目GDP・実質GDPとは(その見方)
名目経済成長率(名目成長率)とは
実質経済成長率(実質成長率)とは
国際収支・経常収支・金融収支・資本移転等収支とは
リビジョン・インデックスとは
期待インフレ率とは
ブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)とは
経済サプライズ指数(エコノミック・サプライズ指数)
経済指標をもっと(2)
単位労働コストとは
労働力人口・労働力率とは
売上高在庫比率とは(在庫売上倍率)
バルチック海運指数
預貸率とは(解説と見方)
米国の経済指標をもっと(1)
月次財政収支(米国)
GDPナウとは(GDP NOW)
FRBNYスタッフ・ナウキャストとは
失業保険継続受給者数
労働市場情勢指数(LMCI )とは
チャレンジャー人員削減数
雇用コスト指数
労働生産性指数
中小企業楽観指数
設備稼働率(米国)
製造業新規受注(米国)
卸売在庫(米国)
輸入物価指数(米国)
個人所得(米国)
個人消費支出(PCE)とは
PCEデフレータ・PCEコアデフレータとは(見方と解説)
消費者信用残高(米国)
米国の経済指標をもっと(2)
ダラス連銀製造業活動指数
リッチモンド連銀製造業指数
シカゴ連銀全米活動指数(CFNAI)
建設支出(米国)
住宅取得能力指数
MBA住宅ローン申請指数
中古住宅販売保留指数(米国)
米国商業用不動産価格指数(グリーン・ストリート・アドバイザーズ)
金融ストレス指数
景気先行指数
IBD/TIPP景気楽観指数
欧州の経済指標
ドイツ
独IFO景況指数
独ZEW景気期待指数
独鉱工業生産(IIP)
独生産者物価指数(PPI)
独消費者物価指数(CPI)
ユーロ圏
ユーロ圏製造業PMI
ユーロ圏サービス業PMI
ユーロ圏ZEW景況感調査
日本の経済指標をもっと
財政収支(日本)
法人企業景気予測調査
景況判断BSI(景況判断指数)
製造工業生産予測指数
設備稼働率(日本)
第3次産業活動指数(ITA)
工作機械受注額
対外証券投資・対内証券投資とは
対外純資産残高とは
さくらレポートとは(地域経済報告)
輸入物価指数(日本)
刈込平均値とは
消費者態度指数
消費活動指数
企業向けサービス価格指数
アジアの経済指標
アジア・コンセンサス