株価は企業業績によって左右されますが、その業績を左右する最も大きな要因は「景気」です。景気が良くなれば消費が増えて企業の業績が上がります。企業の業績が上がれば配当など株主還元が増えることが予想されますので、株式を買いたい人が増え、株価も上がりやすくなります。よって、株価の根幹は「景気」ということになります。景気は現在、良いのか悪いのか、景気は、この先、良くなっていくのか悪くなっていくのか、それを教えてくれるのが「経済指標(読み方:けいざいしひょう|英語:economic
indicator)」です。
経済指標とは、各国政府や中央銀行、経済関連の省庁が発表する経済の統計のことです。経済指標では、金利や雇用、生産、物価、景況感(センチメント)、消費、貿易収支などが、数値化されて発表されます。その国の経済状況を示しますので、経済指標はファンダメンタルズ分析の根幹を成すと言えます。
経済指標の動向次第で相場は大きく変動します。相場の潮目が一気に転換することもあります。投資家は、それだけ経済指標に注目しているのです。よって、個人投資家も重要な経済指標が発表される日時は随時チェックしておき、相場の変動に対応していく必要があります。
経済指標は、日本の経済指標だけ見ていても相場を判断することはできません。経済はグローバル化しており、金融商品もグローバル化しています。よって、世界の経済指標、特に世界の経済大国である米国の経済指標は、日本株にも多大な影響を与えます。また、欧州、中国、新興国などの経済指標も見逃すことはできません。企業によっては米国より他の国の依存度が高い場合があるので、その動向によっては日本株は米国同様、多大な影響を与えます。
また、日本株は外国人保有率が高いです。各国の経済指標は為替にも影響を与えますので、例えば、どこかの国の経済指標が悪化して、その国の通貨が安くなれば、円は円高に向かいます。円高になれば日本株を持っている外国人は為替だけで為替差損が出てしまうので、日本株を処分しやすくなります。そうなれば日本株は下落してしまいますので、各国の経済指標は日本株にとっても影響があるのです。
経済指標は、市場予想と比べてどうかがポイントになります。市場予想通りであれば、すでに株価には織り込まれているとされ、大きな材料にはなりにくいですが、市場予想より結果が離れていれば離れているだけ大きなサプライズとなり、相場を動かす要因となります。
経済指標には、ハード指標とマインド指標があります。
ハード指標とは、現在の経済状況を示す指標です。
マインド指標とは、景況感など企業や消費者のマインドを数値化した指標のことを指します。
ハード指標が悪化するのは良くないことですが、マインド指標の悪化は特に良くないです。流れとしては、マインド指標が動いて、次にハードの指標が連れ動くので、マインド指標が低下するのは特段良くないことだと思って経済指標を見るようにしましょう。
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