世界経済の大きな流れを見るには、OECD(経済協力開発機構)・国連・IMF(国際通貨基金)・世界銀行が発表する経済予測を確認することが大切です。OECD・国連・IMF・世界銀行は、各国の経済成長率などを予測していますので、それらの経済予測を見て大きな相場の流れを見ましょう。2ヶ月に一度、OECD・国連・IMF・世界銀行のどこかしらから世界経済の指標は出るので、新聞などで確認し、世界経済の先行きを中心に定期的に見ておきましょう。マクロ指標として確認して投資判断につなげましょう。 |
OECD(読み方:おーいーしーでぃー|英語:Organization for Economic Cooperation and Development)とは、1961年に発足した34の加盟国からなる世界経済の発展や開発途上国への援助、貿易の拡大を目的とした国際経済協力機関のことで、先進国はほとんど加盟している機関です。OECDは年2回、加盟国それぞれの経済状況を確認し、その「経済見通し」を発表しています。加盟国の経済の問題点を指摘することが多いので、その発表によっては、株式市場や為替市場、債券市場の相場に影響を与えることがあります。
国連(読み方:こくれん|英語:United Nations)とは、国際連合のことで、193の加盟国からなる国際平和と安全を維持することを目的とした国際機関です。世界のほとんどの主権国家が加盟している機関で、OECD同様に、国連のエコノミストたちが報告書で「世界経済の見通し」を発表します。その発表によっては株式市場や為替市場、債券市場の相場に影響を与えることがあります。
IMF(読み方:あいえむえふ|英語:International Monetary Fund|意味:国際通貨基金)とは、1944年に設立された187の加盟国からなる、通貨と為替相場の安定化を目的とした国際連合の専門機関のことです。IMFは、財政難に陥った国を支援、管理する機関です。IMFは、その目的が「通貨と為替相場の安定化」ですので、各国の経済状況には度々たくさんの提案がなされます。日本も度々、財政問題や為替の水準などについて提案がなされています。
IMFもまた、世界経済の見通しを発表します。IMFは通貨と為替相場についての専門機関ですので、その発表は注目を集めます。
世界銀行(読み方:せかいぎんこう|英語:World Bank)とは、1944年にブレトンウッズ協定によって設立された、加盟する途上国への経済成長を目的として、各国の中央銀行に融資を行う国際連合の専門機関のことです。世界銀行は各国のマクロ経済を調査し、国別の支援策を決定しています。日本も戦後は復興のために世界銀行から融資を受けていました(1990年に完済してます)。
世界銀行もまた世界経済の見通しを発表します。その発表によっては株式市場や為替市場、債券市場の相場に影響を与えることがありますので注意が必要です。
これらOECDや国連、IMF、世界銀行の経済見通しは、発表があれば経済新聞に載りますので、どのような経済見通しがなされたのか、マクロ指標として確認して投資判断につなげましょう。
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