[月足(日経平均)] 1985年からのチャート

移動平均線
- 黄色:9カ月移動平均線
- 水色:24カ月移動平均線
- 赤色:60カ月移動平均線

チェックポイント!(10月末時点・月足は月初更新)
2月の日経平均の月足は、1月に続きボリンジャーバンド+3σ突き抜けからの長い上ヒゲ陽線。+3σ突き抜けはやり過ぎ水準ですので普通の展開です。移動平均乖離率もそこそこでしたので、これも普通でした。ボリンジャーバンド+2σと+3σの間での推移ですので、強いに変わりない所での推移です。節がほとんどない水準ですので、月足で見るポイントは2つです。
1つ目は、2020年11からの上昇トレンドは2018年から形成していたトリプルトップの上限を11月に上抜いた所からでした(トリプルトップの上限というのは2018年10月の高値です)ので、このトリプルトップの水準に価格が落ちてこない間はトリプルトップの上抜けの否定とはなりませんので、上昇トレンド継続と見る所です。短い移動平均線もついてきていませんから、そのポイントで見た方がいいです。一方、トリプルトップの上限を価格が陰線で割る展開になった場合は上はないということですので、そこは一旦売りで攻める所です。
2つ目は、このトリプルトップの上抜けからの上昇は今の所ADXを引き連れていないのでトレンドが継続しない可能性もあるのは念頭に置いておいた方がいいと思います。逆に言えば、ここからADXの上昇とともに相場が下に大きく下に振れた場合は、その時点で売りでついていくのがいいということでもあります。ただ、そんな形はまだ出ていない強い展開の最中ですので、その展開が来た場合はその戦略が妥当ということです。戦略に関しては、日足の欄で細かいことは書いてますので、日足の欄の戦略を参考にしてもらえたらと思います。
さて、ADXは上下どちらかに方向性が出たのかを示すテクニカル指標です。詳しい解説は以下を参考にしてください。
DMI(見方と使い方)ーADXとADXRの解説ー(1から学ぶテクニカル指標より)
[動画で解説] DMI(見方と使い方)ADXとADXRの解説(1から学ぶテクニカル指標)ーYouTubeー

[週足(日経平均)]

移動平均線
- 黄色:13週移動平均線
- 水色:26週移動平均線
- 赤色:52週移動平均線
チェックポイント!
日経平均の週足は、これまで継続していたボリンジャーバンド+2σのおバンドウォークが週末の下落ではがれるかも?っていう所です。ただ、+1σ水準はまだ下ですし、週足での短期トレンドの転換もまだ出ていませんので、崩れたわけでもないです。今後保ち合いを作るようであればその保ち合いは上昇トレンド中の保ち合いですから、その保ち合いは上抜ける可能性が高いですし。その保ち合いを下抜けた場合はこれまでの上昇トレンドの否定になりますので、そこは売りで攻める所ですが、まだそんな形は出ていないので、週足ではまず週足での短期トレンドの展開が出るかどうかだけ見ていればいいと思います。出ない間は強い。出た場合は週足ではヘッジをかける所です。週足ベースでトレードされてる方は、それだけでいいと思います。当欄で書いてる筆者のトレードは、これまで日足で立てて日足でやってますので、詳しくは以下の日足の欄で書きます。


[先週の日足(日経平均)]
移動平均線
- 黄色:5日移動平均線
- 水色:10日移動平均線
- 赤色:25日移動平均線
- 緑色:75日移動平均線
- 白色:100日移動平均線
- オレンジ色:200日移動平均線
ボリンジャーバンド
- 灰色:ボリンジャーバンド(±1σ・±2σ・±3σ)
- 中心線:20日
中心線は21日や25日にすることもありますが、20日がハマってそうなので、20日を表示させてます。ちなみに、ボリンジャーバンドの開発者のボリンジャー氏は、基本設定は20日を推奨しています。
短期トレンドの転換とは
短期トレンドの転換の解説は、以下のページを参照してください。
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[今後の展開予想と戦略]
チェックポイント!
日経平均の日足は、24日に10日移動平均線・ボリンジャーバンド+1σ割れで綺麗に短期トレンドの転換が出ましたので、当欄で書いていた戦略でここはヘッジの対応。簡単でしたよね。それでOKだったと思います。
これまでの上昇トレンド取ってる買いポジションはこれでヘッジかかってますのでそれでいいんですが、新規の売り仕掛けですよね。筆者はここから保ち合いを作るなら、その保ち合いを下抜けた所で新規の売り仕掛けって戦略を書いてましたが、ここからしっかりした下げになった場合、先週が初動ですので、売り仕掛けに関しては初動逃してます。うーん。
ここから保ち合い作った場合、その保ち合いを下抜けた所で売り仕掛けって戦略は残したまま、保ち合いを作らずにズドンと下がる展開になるなら初動逃してしまってますので、その場合は売り仕掛けやらないでいいですかね・・・
前に裁定売残の話をして、下がる局面になったら戻り売りの展開になりやすいって書きましたが、一方で日銀のETF買いもたんまりありますので、売りの場合は初動逃したらやりたくないってことも書いてました。下のナスダックの欄で書いてますが、先々週に戦略通りナスダックを短期トレンドの転換のいい位置で売りで入ってて、ダブルでやらなくていいですし。
他方、ヘッジかかってる買いポジションについては、ここから保ち合いを作った場合に、その保ち合いを上抜けた所がヘッジを外すポイントです。それ以外にヘッジを外すポイントはないです。
一方で、ズルズル下がる展開になった場合は、2018年から形成していたトリプルトップの上限、つまり2018年10月の高値ですが、これを割らない間はヘッジかけたまま放置です。2018年10月の高値を割らない間はトリプルトップの上抜けの否定になりませんので、相場展開によっては今後そのポジション使えますから。
NYダウ(日足)

チェックポイント!
(当欄のNYダウは26日の前場時点で書いています。チャートもその時点のものです)
NYダウは、24日に高値更新して騒いでましたが、NYダウは高値抜けからしょーもない展開ばかりって毎週のように書いてましたが、まんま出てましたね。NYダウは上で攻めてもロクに取れないとも書いてましたが、これもまんまです。
仕掛け所としてはADXの上昇とともに大きめの陰線が出て崩れた所ぐらいって書いてましたが、それもなくてNYダウは下に節が多く、そこで売りで行っても取りにくそうって書いてましたので、筆者はNYダウはやってないです。当欄を書いてる時点では、日足でボリンジャーバンドの中心線あたりでの推移ですので、保ち合い作ってもおかしくない所です。保ち合いを作る展開になれば、より取りにくいと思います。保ち合いを逆張りで取ってくってのもやらなくていいと思います。しょーもないです。NYダウは筆者は見送りです。
さて、毎度書いてますがバフェット指標(バフェット指数)が190超えてきて引き続き歴史的超割高水準で上に振れる展開になっても買いでついていく戦略は筆者はないです。割高で買わないって投資の鉄則をやるだけです。
ナスダック(日足)

チェックポイント!
(今週の当欄のナスダックは26日の前場時点で書いています。チャートもその時点のものです)
ナスダックは、先々週の17日に短期トレンドの転換が出た所で売りで入ったということは当欄で書いてましたが、今の所はそれが効いてる所です。
ここからの近々の戦略は簡単で、次に短期トレンドの転換が出た所でヘッジの対応をするだけです。それ以外筆者はやらないです。
ナスダックは売り仕掛けてる側からすればADXが振れてるのはいい材料ですが、ボリンジャーバンドのバンド幅が大きめなので、保ち合い作ってもおかしくない所です。保ち合いを作られると、この売り仕掛けはあまり取れない結果になりますが。
一方、筆者はナスダックで押し目買いなどはしないです。筆者はずっと当欄で「新高値更新からストン」と下がるパターンについて書いてて、このパターン最終段階は壊滅的な下げになりやすいって傾向を書いてましたので、このパターンの場合は押し目買いなどはしないです。壊滅的な下げの初動だけ狙うのみです。例えばここから相場が戻して上昇していく展開になったとしても、今回のように上昇した後の短期トレンドの転換で売り仕掛けを狙うのみです。それしかやらないです。このパターンの場合は。それもずっと書いてきた通りです。
さて、今は金利が注目の所ですが、金利については以前からずっと書いてましたし、1.5%水準も書いてて投資戦略のブログでもさんざん書きましたので割愛します。
というわけで、毎度書いてる「新高値更新からストン」と下がるパターンについて。

このパターンの特徴は、このパターンがいつ終わるのか傾向がわからないという所と、このパターンの場合はテクニカル指標はだましが多くなるという所です。ただ、このパターンが終わる時の下落はかなり大きなものとなるという特徴もあります。
新高値更新時のパターンは大きく2パターンあって、新高値更新からストンと下がるパターンと、モメンタムを伴って大きく上昇するパターンがあります。この2パターンについては去年幾度となく書きましたので割愛しますが、今回ナスダックで出ている新高値更新からストンと下がるパターンは、トレンドの終了が捉えにくい特徴があります。「新高値更新からストン・新高値更新からストン」というパターンを繰り返しながら上昇トレンドを築きやすい傾向がありますが、このパターンがいつ終わるか、テクニカル分析としてはその傾向がありません。一発で終わる可能性もありますし、複数回続く場合もあります。このパターンの場合はダイバージェンスもだましが多くなりますのでそれもアテになりません。このパターンはいつか終わるのですが、それがいつかの傾向はまちまちです。そして、そのパターンが終わった時はかなりの下げになりやすいのが特徴です(必ずそうなるというわけではありませんが)。
ドル円

チェックポイント!
ドル円は。20年からの下降トレンドのレジスタンスラインを上抜けてから上昇トレンドになってますが、毎度書いてる通りドル円はどう見ても長期の保ち合い水準での推移ですので、保ち合い水準でごにょごにょやってるだけ、レンジ内で逆張りするだけのしょーもない所です。
ドルの動向の方が注目ですので、ドルインデックスの話をしておくと、

ドルインデックスの推移は「ドルインデックス(ドル指数) 」で確認できます。
ドルについては、前に投資戦略のブログで諸々書いて、ポイント等書いていますのでよかったら以下のページを参照してください。
ドル安が止まらなくなったら?ドルインデックスの三尊天井について
さて、ドルが強いとか弱いとか色々聴こえてきますが、どう見ても保ち合い作ってる所です。21年から三尊天井を作ってるって言ってた人もいましたが、三尊天井って天井圏のチャートパターンですので全く関係ないです。意味不明なテクニカル分析はしちゃダメです。
前から当欄で9月1日安値を陽線でしっかり上抜けれるかがポイントと書いてて、それが出ずに抑えられている所です。9月1日安値が意識されてる展開で、2月初旬の上昇局面はそこで抑えられてます。これを抜けれない間は、20年11月からの9月1日安値割れからのドル安の流れの否定とならないので、その否定が出ない間はドル安圧力の方が強いと見る所です。
一方、ここを抜いてくれば、今度はドル高期待になる所です。ただ一旦抜いたものの、早期に再度割ってくれば今度はドル安トレンド出やすいです。
もし上抜いた場合は、94-95の間に節がありますので、そこも抜いてくればドル高トレンドは出やすいと見る所です。
今週はここまでですが、何か書き忘れたことや相場見て考え方変わった場合は投資戦略のブログで書きます。

この「直近のテクニカル分析」の欄は、週一回更新しています。日々の日経平均などの相場に応じたテクニカル分析は、姉妹サイト「投資戦略」のブログで行っていますので、よかったらそちらも参考にしてください。相場に応じて見方の変更等々ありますので、逐一チェックしていただければと思います。また、トレードの判断は、charTradeに準じています。charTradeはテクニカル分析を土台としており、テクニカル分析の解説は、姉妹サイト「株式投資大百科」の「テクニカル分析」のページで項目ごとに解説していますので、そちらも参考にしていただければと思います。
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テクニカル分析はcharTradeの基礎編も参考に
建玉法ービラミッディングー
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