[月足(日経平均)] 1985年からのチャート

移動平均線
- 黄色:9カ月移動平均線
- 水色:24カ月移動平均線
- 赤色:60カ月移動平均線

チェックポイント!(2月末時点・月足は月初更新)
4月の日経平均の月足は、ボリンジャーバンドの中心線あたりの推移。24か月線がサポートとなりながら保ち合い水準に変わりない所です。
月足は2018年から形成していたトリプルトップの上限を2020年11月に上抜いた所から上昇トレンドが発生して保ち合いを形成中。これはトレンドの休止の形で通常は上昇トレンド継続の型ですが、4月もその型を継続したという所です。。
ここから下落した場合、トリプルトップの上限(2018年10月の高値)を価格が割るかどうかがポイントになります。このトリプルトップの水準に価格が落ちてこない間はトリプルトップの上抜けの否定とはなりません。上昇トレンドが終了するかどうかはそこで判断できるかと思います。
月足の戦略としては、2021年11月にボリンジャーバンド+1σ割れが出て短期トレンドの転換の形が出た所でヘッジを掛けていますのでずっと様子見の所ですね。かなり完璧なトレードになっていて文句の付け所がないんじゃないかと自負していますが、ヘッジを外すタイミングは高値を陽線で明確に上抜けた時点で変わりありませんのでしばらく様子見です。

[週足(日経平均)]

移動平均線
- 黄色:13週移動平均線
- 水色:26週移動平均線
- 赤色:52週移動平均線
チェックポイント!
日経平均の週足は、ボリンジャーバンド-1σと中心線で揉み合い。一方、ダブルトップのネックライン割れ(水色の囲みの下の線)の否定形はまだ出ていない所です。型はまだ悪い所です。前回のネックライン割れでは日銀のETF買いもあって回復し、今回も19日に入ってきましたね、下では買うぞの姿勢を示してきました。
一方、20年11月からの上昇トレンドは引き続き継続中。20年11月に18年から形成していた保ち合いを上抜けて上昇トレンドが発生しましたが、この否定形はこれまでまだ出ていないです。この否定形は20年11月2日の週の高値が割れた時点で完成しますので、今後下落した場合はそこがポイントになりそうです。そのポイントは24389円です。
戦略ではヘッジを入れたまま様子見している所で、ネックライン割れでも関係がなく、日銀のETF買いで戻せるので売りでは攻めないとしていましたので、近々の相場は見ているだけですね。
戦略は、長期のトレンドはしっかり取って天井でヘッジ入れてるほぼ完璧な戦略ですので様子見でOK。ヘッジを外すポイントだけ見ていけばいいと思います。ヘッジを外すポイントは21年2月高値抜けのみです。すごい距離ありますけど。日経はしばらくやることがなさそうです。

[先週の日足(日経平均)]

移動平均線
- 黄色:5日移動平均線
- 水色:10日移動平均線
- 赤色:25日移動平均線
- 緑色:75日移動平均線
- 白色:100日移動平均線
- オレンジ色:200日移動平均線
ボリンジャーバンド
- 灰色:ボリンジャーバンド(±1σ・±2σ・±3σ)
- 中心線:20日
中心線は21日や25日にすることもありますが、20日がハマってそうなので、20日を表示させてます。ちなみに、ボリンジャーバンドの開発者のボリンジャー氏は、基本設定は20日を推奨しています。
短期トレンドの転換とは
短期トレンドの転換の解説は、以下のページを参照してください。
|

[今後の展開予想と戦略]
チェックポイント!
日経平均の日足も、上記の週足と同様に21年1月から形成している保ち合い割れ、ダブルトップのネックライン割れが再度出て回復できていませんので型が悪くなっている所です。チャートは型がほとんど変わっていませんので今週は更新していません。
先週は19日に日銀のETF買いが入って、前回も日銀がこの型崩れを嫌がった形で、ここを割れた水準ですかさず買いを入れてきましたので、日銀のETF買いが入ってくるか今後注目と書いていましたが、入ってきましたね。下支えアピールをしてきましたので、これまでの戦略通り、売り攻めないスタンスでいいかなと思います。日本は日銀のETF買いやファンドの買い、自社株買いもありますので下は攻めれないですね。下支え要因多過ぎの中つまらない相場ですが仕方ないです。
トレードは9月21日にヘッジを入れて様子見の所、今後下がっても売りでは攻めない、今後上昇の場合は2月高値を明確に陽線で抜けた所がヘッジを外すポイント、これまで書いてきた戦略でいいと思います。見方も戦略も上記の週足と同様です。
NYダウ(日足)

チェックポイント!
(当欄は5月19日時点で書いています)
NYダウは、年初来安値更新の展開。三尊天井の完成からその否定形は出ずに下落の展開ですので、しっかり三尊天井効いてる所です。書いていた通りで問題ないですね。ネックライン割れのヘッジ外しも今のところよかったですが、ボリンジャーバンドの-1σをヘッジのタイミングとして、いってこいで即割れでしたので、ヘッジ入れて外してで、わちゃわちゃして申し訳なかったですが、引き続き-1σをヘッジかけるポイントでOKと思います。
NYダウは節が多くてやりにくいチャートなので、それ以外やらなくていいと思います。
三尊天井については、上のチャートに印を付けておきました。水色の丸が三尊天井の谷、赤色の丸が三尊天井の左肩と頭の部分です。黄色の丸は右肩です。谷の赤色の丸がネックラインです。
NYダウは三尊天井が完成していますので、上昇の場合にポイントとなるのは黄色の丸の右肩部分です。三尊天井がだましになったと判定できるのは、この黄色の丸を明確に抜いた時です。ここを抜けれない間は三尊天井の否定形とはならず、三尊天井はまだ機能していますので、三尊天井の否定形が出ていない間は戻り売りが基本戦略になります。逆に言えば、三尊天井の否定形が出れば売りは逃げる所となります。
ナスダック(日足)

チェックポイント!
(当欄は5月19日時点で書いています)
ナスダックは、姉妹サイト「株式マーケットデータ」の以下の記事で、これまでの推移と戦略をまとめて書きました。当欄でこれまで継続して書いてきたことですが、わかりやすく書いたつもりなのでよかったら見てください。
ナスダックはベアマーケット(下落相場)入り
そして、この記事の続きの戦略や当欄の戦略の補足を、株式マーケットデータの公式ツイッターの方でも書いてるので、よかったらそちらもご覧ください。
さて、ナスダックは下降トレンド中ですので、戦略はヘッジのタイミングを見ていくとしていました。ボリンジャーバンドの-1σがよく効いてるので、-1σを上抜けた所でヘッジのタイミングとしていましたが、17日に上抜いて18日に即割れの展開でしたので、ヘッジ入れて即外しの展開でわちゃわちちゃして申し訳なかったです。騰落レシオも短期と中期でゴールデンクロスしてたので妥当だと思いましたが、ターゲット決算で消費動向が変わり、これを嫌気して大きく下落の展開でしたね。
ナスダックは、5月6日と9日に空けた窓(チャートの青色の丸の箇所)を17日に埋めにかかる展開でしたが、埋めれずに下落の展開になりましたので、かなり弱い型です。普通埋めにかかりますので、埋めれないということは通常は下降トレンドが継続しやすい型です。
また、現在は5月9日から保ち合いを作りそうな所でもあります。もし保ち合いを作った場合も、この保ち合いは下降トレンド中の休止を意味する保ち合いですので、通常は下抜けやすい型です。
この両面から、どちらにしても弱いと見れる所です。
よって、戦略はヘッジを入れるタイミングだけ見ていればいいと思います。ヘッジのタイミングは、保ち合いを形成した場合は保ち合いを上抜けた所、ここからグンと上昇した場合は窓埋めできなかった否定形が出た所、つまり5月6日と9日に空けた窓を埋めた所です。
また、しばらく推移を見てみて型が変わったら戦略も変えますが、今のところはそれでOKだと思います。
さて、チャートに白色の線を書いておきました。これはベアマーケット入りか否かの下落率20%のラインです。
相場崩れてますので、戻り売りが基本戦略ですが、ここから上昇して白色の線を明確に上抜いた場合は、ここは新規の試し買いを入れてもと思っています。それについては、上記で紹介した「ナスダックはベアマーケット(下落相場)入り」の記事に書いてますので参照してください。
ナスダックは、最高値近辺での売り仕掛けでベストな展開・戦略になってますので、ヘッジでしっかり対応しながら大事にいきましょう。ここからさらに下落すれば、短期判断の積み重ねで長期に持っていけますし、下降トレンドが継続すればトレンド総どりでますので、ヘッジでしのぎながら慎重にいきましょう。FRBがスタンスを変えれば一気に持ち上げられる可能性がありますので、慎重に相場見ながらヘッジのポイントだけは見逃さないようにいきましょう。
というわけですが、「新高値更新からストンと下がるパターン」の最終局面は壊滅的になりやすいと当欄で1年以上書いてきましたので、ここから大きく戻されると筆者としてはなかなかキツイです。1年以上「この型が出たらヤバイ」と書き続けてきましたから・・・今の所は予想通りの展開ですけどね。「新高値更新からストンと下がるパターン」の最終局面は、こんな調整ぐらいの下げでは収まらないので、収まった場合は筆者の間違いです。その場合はすみません。だいたい50%程度の下落を見てましたので、まだまだ道半ばぐらいの下げです。
というわけで、毎度書いてる「新高値更新からストン」と下がるパターンについて載せておきます。

このパターンの特徴は、「新高値更新からストン」と下がりながら上昇トレンドを築いていくというパターンがいつ終わるのか傾向がわからないという所と、このパターンの場合はテクニカル指標はだましが多くなるという所です。ただ、このパターンが終わる時の下落はかなり大きなものとなるという特徴もあります。
新高値更新時のパターンは大きく2パターンあって、新高値更新からストンと下がるパターンと、モメンタムを伴って大きく上昇するパターンがあります。この2パターンについては去年幾度となく書きましたので割愛しますが、ナスダックで出ていた新高値更新からストンと下がるパターンは、トレンドの終了が捉えにくい特徴があります。「新高値更新からストン・新高値更新からストン」というパターンを繰り返しながら上昇トレンドを築きやすい傾向がありますが、このパターンがいつ終わるか、テクニカル分析としてはその傾向がありません。一発で終わる可能性もありますし、複数回続く場合もあります。このパターンの場合はダイバージェンスもだましが多くなりますのでそれもアテになりません。このパターンはいつか終わるのですが、それがいつかの傾向はまちまちです。そして、そのパターンが終わった時はかなりの下げになりやすいのが特徴ですので注意が必要です(ただし、必ずそうなるというわけではありません)。
ドル円

チェックポイント!
(当欄は5月19日時点で書いています)
ドル円は11日の10日線割れが出た所でヘッジかけてますので、今の所はタイミングがバッチリでしたね。一旦短期トレンドの転換が出た所ですから問題ない展開です。
ドル円は115円のヘッジ外しが妥当でいい上昇が続いており、いいトレードになってますので、一旦ここはヘッジを入れて様子見して大事にいきたい所です。
さて、ドル円のヘッジを外すタイミングは9日の高値を抜いた所です。今の所はそれ以外ないので、ここから保ち合いを作るなり下落が続くなりの局面はヘッジかけたまま様子見です。
売りで入るなら11日or12日で、それはやらんでいいとしてましたので、しばらく様子見かなと思ってます。米金利が3%で頭打ちの感じがありますので、上は今の所ちょっと厳しいかなと思います。その否定になるのは9日高値を抜いた所でもあると思いますので、それが出ない間は様子見です。
さて、重要なドルインデックスですが、

ドルインデックスの推移は「ドルインデックス(ドル指数) 」で確認できます。
ドルインデックスは3月に形成していた保ち合い上放れからの上昇トレンド継続の形。ドルインデックスは綺麗な上昇トレンド出ていますが、短期トレンドの転換が効いてないと思いますので、チャートパターンでヘッジの対応を見ていくのが妥当かなと思ってます。ドルインデックスは現在ボリンジャーバンドがスクイーズしてきてますので、次のエクスパンション待ちかなと思います。
ドルインデックスは、上昇して保ち合い、上昇して保ち合いのパターンです。この保ち合いは上昇トレンドの休止の型ですので、通常上抜けやすい保ち合いです。上昇トレンド中は通常はこのパターンで上昇していきますが、この保ち合いを価格が下放れた場合、これまでの上昇トレンドの崩れを意味ますので、保ち合いを作って保ち合いのサポートラインを下抜けた所でヘッジの対応、それでいいと思います。
ドルの動向は金利と同じように重視して見ておかないといけないと思ってます。例えば債券安でドル安になった場合は危ない局面に入りますので、金利とドルはしっかり見ておきたいです。
今週はここまでですが、何か書き忘れたことや相場見て考え方変わった場合は投資戦略のブログで書きます。
→現在、投資戦略のブログは時間がなくて書いていません。株式マーケットデータの公式ツイッターの方でテクニカル分析のツイートもしていますので、そちらをチェックしていただけたらと思います。

この「直近のテクニカル分析」の欄は、週一回更新しています。日々の日経平均などの相場に応じたテクニカル分析は、姉妹サイト「投資戦略」のブログで行っていますので、よかったらそちらも参考にしてください。相場に応じて見方の変更等々ありますので、逐一チェックしていただければと思います。また、トレードの判断は、charTradeに準じています。charTradeはテクニカル分析を土台としており、テクニカル分析の解説は、姉妹サイト「株式投資大百科」の「テクニカル分析」のページで項目ごとに解説していますので、そちらも参考にしていただければと思います。
|
テクニカル分析はcharTradeの基礎編も参考に
建玉法ービラミッディングー
|